【フィリピン】西ネグロス州バゴー
2025年6月1日午後9時頃、バゴー市タロック地区の信号のない横断歩道で、妊娠6か月の女性看護師(36歳)が車2台に相次いで轢かれ、死亡する事故が発生した。女性は夜勤のため勤務先のバランガイ保健所へ向かう途中だった。
女性は、まず30歳男性が運転する多目的車(MPV)にはねられて対向車線に投げ出され、続いて59歳男性が運転する乗用車に轢かれた。女性とお腹の赤ちゃんの両方が死亡し、道路に倒れる母子の写真がSNSなどで拡散された。警察は「胎児がどうやって子宮から出ていたのかについて医学的な説明はできない、詳しいことは医療機関の調査結果を待っている。」と述べた。
運転手2人はいずれも飲酒はしておらず、「歩行者に気付かなかった」と供述している。多目的車の運転手は車のスモークガラスや前方のバイクが視界を遮っていたと供述しているが、2人とも過失致死の容疑で拘束・起訴される見込みである。
フィリピンでは法律上、横断歩道では歩行者が優先されるが、信号のない横断歩道で車が停止しないのが日常的。歩行者が車の流れを見て渡る場面が多く、「横断歩道があっても渡るのは命がけ」と言われるほど交通マナーの改善が課題となっている。
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